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朝礼で話したくなる人材育成1分間コラム「スポイル」

以前、こんな組織がありました。

新しい課長が就任して半年
ずっと業績低迷が続いていたのです。

そこで、部長に
確認をしたところ

新しい課長は努力しているので
もう少し様子を見た方がいいです。

という答えが戻ってきました。

そこで次のクオーターがどうなるか
注視していたのですが
良くなるどころが悪化するばかりです。

不思議に思い、
自分の目で確かめることにしました。

すると、課長が小走りでやってきて
熱っぽく、時には涙ながらに
こうやって訴えかけてくるのです。

今日はわざわざお越しくださって
ありがとうございます!
私はこの会社が大好きで
こういう仕事をさせてもらえて
自分は幸せものだろうと
毎日感謝しているんです。
今、てこ入れをしてますから
必ず次のクオーターは挽回できると思います。
私も一生懸命頑張ります。

私は感じました。
あの部長はこの言葉と涙にほだされてるのだなと。

目をかけて抜擢した部下の業績が悪いと
自分の目利きが間違っていたと
認めたくない気持ちもあいまって

・業績はこれからついてくるに違いない
・まだ課長になったばかりだか仕方ない

そんな風に評価がついつい甘くなりがちです。

しかし、これをやり続けると
非常に具合が悪いのです。

理由は、
甘やかされている人はこれでいいのだと思ってしまい
自分の行動や考え方を改めることができなくなるのです。


人を甘やかしてダメにすることを
英語でspoil(スポイル)といいますが
まさに、それです。

また、ダメな上司が居座り続けると
その下で働いている従業員は
やる気をなくし、組織が崩壊していきます。

上司本人だけではなく、その下にいる人たちも
スポイルしてしまうわけです。

あなたが一人の部下を甘やかした結果
当の本人やその下の組織までもダメにしてないか
今一度自分の行動を振り返ってみて下さい。

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