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朝礼で話したくなる人材育成1分間コラム「さかさま質問」

管理職と一般社員あるいは
一般社員と管理職から聞いた話に
ずれがないかを確認することは
チームの実態を把握するうえで欠かせない
プロセスです。

あなたが話を聴いた相手全員が
事実や思っていることをありのままに
言ってくれればいいのですが

実際は、
自分を守りたい、良く見せたい
もしくは、
自分を可愛がってくれている上司や
助けてくれている同僚の評価を下げるようなことは
言いたくないという忖度が働き
事実や心で思っていることを
そのまま話す人は少ないのではないでしょうか。

そこで、チームの問題点について
話を聞く時は
マネージャーは質問の仕方を
工夫する必要があります。

例えば
チームAリーダーの田中さんと
スタッフの木村さんとの関係が
うまくいっていないのではないか
と、あなたが感じたとします。

そこで、リーダーの田中さんに
話を聞いてみたところ
田中さんは

木村さんとはうまくいっています。
しょっちゅう私からランチも誘っていますし
積極的にコミュニケーションをとるようにしていますから。

と、返答がありました。
これが本当なのかどうかを確認したい場合
あなたならスタッフの木村さんに
どう質問しますか。

こういう場合

田中リーダーと
よくお昼ご飯を食べに行ったりして
話をしているの?

と、ストレートに聞いてしまうと
たいていの人は

あ、リーダーがそう言っているんだな

と、わかってしまいます。
多少事実と違っていても
「ええ、はい」と、答えます。

ですから、こういう場合は

リーダーはあなたを全然ランチにも誘わないだって?
それじゃ、ゆっくり話をすることもでいないんじゃない?

と、あえて
さかさま質問をしてみます。

もし本当に頻繁にランチに行って
コミュニケーションをとっていたら
スタッフの木村さんは

いえ、そんなことはありません。
田中リーダーとは週に1、2回は
お昼ご飯を一緒に食べに行っていますし
仕事やプライベートの話を含めて
いろいろ話をしていますよ。

そう答えるはずです。

効果的にさかさま質問を使って
上司と部下の事実や本音を引き出せるようになれば
それだけ組織の問題点を早く把握できるようになり
業績向上の打ち手もみつけやすくなるでしょう。

株式会社ビジネスグランドワークス

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