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新入社員を育てる②「やる気にさせる」

ゴールデンウィークが明けると、「五月病」の話が聞かれます。

ちなみに、この “五月病” 正式な病名ではありません。

新しい環境や人間関係にうまくあわせることができず、

心身に不調を起こしてしまうことをいいます。

 

とても残念なことではありますが、

せっかく採用した新入社員がこの時期に辞めてしまうという話を時々耳にします。

当社が研修を担った企業様から耳にすると、正直ショックは隠せません。

 

当社の存在意義は「人を育てる」が “ど真ん中” にあるのですが、

要素の一つは“やる気を高める“ことです。

実際、経営トップや人事担当者様から「見違えるほど成長した」と

研修後にお喜びの声をかけていただきます。

私たちにとって、それは仕事をしていて、なにより嬉しい瞬間です。

また、研修生ご本人から手紙を講師宛にもらった時は、

この仕事に対する使命感が一層高まります。

 

では、研修時に講師は何をやっているのか?魔法があるのか?

・・・そんなことはありません。

私も25年間、新入社員研修をやっていますが、強いて言うなら

「目的と手段を分ける」ことであると考えます。

 

目的・・・富士山に登る                               

手段・・・ルートを決める、装備する、日程を決める、一緒に行く人を集める 等

 

現場指導では、手段(仕事の進め方)を上司や先輩が教え込むことが多いはずです。

最初は大きな夢や理想をもって入社した方々も、手段ばかりを教え込まれ、

いつしか目的が置き去りにされてしまいます。

どこの山に登るかわからないのに、慣れない山道をひたすら歩いてばかりでは、

身体だけではなく心も疲弊してしまいます。

 

仕事をするということは、些末なこと、やりたくないこと、

目的達成と無関係と思えることも、実は目的達成の重要な要素であったりします。

すでに会社の中にいる人々はそれが当然であり、普通のこととわかっているのですが、

新入社員にとっては理解しがたいこともあります。

 

だからこそ、上司や先輩がご自身の経験を語ってあげたり、ご本人に考えさせてあげたりして、

“目的と手段の違い”について、時間をとって理解させてあげることが大切です。

そして、たとえ自分がやりたくないと思えることでも、

実は目的につながっているということがわかれば、彼らは意欲をもって取り組むようになります。

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